表紙、それは書籍の顔。いくら中身が優れた書籍でも表紙の印象が薄ければ見過ごされるし、逆に目を引く表紙でも中身と温度差があるとがっかりですよね。
画描き自身が著者の場合は大抵表紙もそのまま手掛けますが、表紙だけを依頼されることもあります。その場合は描きおろしだけではなく別の用途で描かれた画が使われることもありますが、いずれにせよ「顔」としての主張は忘れず、しかし出しゃばらず…第一印象は大事です!
この度の展示では、薮内正幸のイラストが表紙を飾った作品を集めました。表紙を見て「ジャケット買い」したくなるような書籍はありましたか?
展示室の一角に、かねてよりご要望の多かった書斎の再現をいたしました。もちろん机などは当時本人が使用していたものです。ここから多くの動物や野鳥たちが産み出されました。
企画展の作品と合わせてお楽しみください。
机の上には画材や製作の資料、本棚には学生時代から買い集めた年代物の本が並んでいます