2006.10.16 (月)

日本の哺乳類

現在、美術館では「図鑑画」展を開催しています。
この中に「野や山にすむ動物たち」という日本の哺乳類に焦点を当てた本の原画も含まれています。
ページをめくると「サル」「イノシシ」「クマ」「シカ」「キツネ」「ネズミ」…など、私たちになじみ深い動物ばかり。

「ん?この名前よく耳にするぞ…」
最近テレビをつければ、「住宅地に出現する」とか「墓を荒らした」とか「山で襲われた」といったニュースが毎日のように飛び込んできます。自然環境の変化や森林の開発、針葉樹ばかりの森、手を入れなくなった山…。
様々な理由が人間と動物との距離感をおかしなものにしているのですね。

有害鳥獣として駆除することは簡単ですが、彼らの行動は人間が招いてしまったことでもあるわけですし…。
彼らの生態系に何が起こっているのか、自分でも無関心でいられないな…と、展示してある原画を眺めながら切々と思う今日この頃です。

 動物が当たり前に住める自然があってこそ、人間も心地よく生きられる環境であるのだから、一連の動物たちの行動は人間への警告と受け止めなきゃならないかもしれませんね。



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